別室指導?無理難題?ドキドキの朝一番
「ゆるさん、ちょっといい?」
昨日の朝、職場に着いて席に座る間もなく、先輩に呼び止められました。
先輩のトーンはいつも通りに見えましたが、そのまま別室へ連れて行かれます。
「別室に連れて行かれるなんて、私、何か悪いことでもしたかな……?」
「それとも、朝一番で何か重たい仕事を頼まれるんだろうか。」
私の頭の中は、悪い想像でいっぱいです。
ドキドキしながらついていくと、先輩は「ちょっと待ってて」と言い残して部屋を出て行きました。
ソワソワしながら待つこと数秒。
戻ってきた先輩の手には、ずっしりと重そうな紙袋が握られていました。
「これ、実家から送られてきたみかんなんだけど、よかったらもらってください。」
「えっ……!」
説教でも無理難題でもなく、まさかの「みかん」。
悪い想像をしていた私は、拍子抜けすると同時に、思わず素っ頓狂な声でお礼を言っていました。
「ありがとうございます! でも、こんなにたくさんどうしたんですか?」
下心ゼロじゃなかった? 私がなった「感謝中毒」
驚く私に、先輩は笑顔でこう言いました。
「毎年、親戚からたくさんもらうんだよね。今年はゆるさんに夏野菜をたくさんもらったから、お返ししないとと思って。」
そう言われて、ようやく合点がいきました。
そういえば夏の間、家庭菜園で採れすぎてしまったオクラやピーマン、ナス、キュウリを「うちでは食べきれないので、よかったら食べてください。」と職場に持ってきていたのです。
私としては、捨ててしまうのは忍びないから「誰かが少しでも喜んでくれれば」という、ただの「おすそ分け」のつもりでした。
それが冬になって、こんな立派なみかんに化けて帰ってくるなんて。
正直なことを言えば、夏野菜を配っていた当時は、頭の片隅のさらに隅っこで「いつか何かお返しがあったらラッキーだな。」なんて下心もゼロではありませんでした笑
でも、最近はお配りできる野菜もなく、そんなことはすっかり忘れていたのです。
むしろ、「冬野菜を失敗したせいであげられるものがなくて申し訳ない。」「来年はおすそ分けするために野菜作りを頑張ろう!」そんなふうに思っていました。
おすそ分けして誰かが喜んでくれるのが、よっぽど嬉しかったのだと思います。
とりわけ「感謝中毒者」のようになっていました笑
良い循環を生む「返報性の法則」
実はこの「中毒」のような感覚、心理学的にも説明がつくようなのです。
人間には「返報性(へんぽうせい)の法則」という心理的傾向があるそうです。
これは、誰かから親切にされたり贈り物をもらったりすると、「お返しをしなくては」と感じる心理のこと。
「捨てるよりは誰かに」という私の軽い気持ちは、先輩の中で「感謝」として育ち、今回のみかんとして私の元へ帰ってきました。
私が「職場のみんなに野菜をあげたい」と思うのも、職場のみんなから「感謝」をもらっていたからなんだろうなと思います。
この法則は、良いことだけでなく、悪いことに対しても「仕返し」として働いてしまう点だそうです。
だとしたら、職場では徹底的に「良いこと」のボールを投げ続けた方が絶対にお得ですよね。
居心地の良い場所は自分でつくれる
みかんを頂いた嬉しさ以上に、私が幸せを感じたのは「良い気持ちのやり取り」ができたことでした。
こうして感謝やおすそ分けのサイクルが回っている職場は、単純に居心地が良いです。
居心地が良いからこそ、「この人たちのために仕事を頑張ろう」と思えます。
そう思って行動すれば、自然と周囲からの評価も上がり、さらに居心地が良くなる。
そんな素敵な「幸福のループ」が見えた気がしました。
残念ながら今年の冬野菜作りは失敗してしまって、今の私には物質的にお返しできるものがありません。
でも、お返しはモノじゃなくてもいいはずです。
元気よく挨拶をしたり、仕事で先輩をサポートしたり。
言葉や行動で「感謝」を投げ返すことも、立派なお返しになると思います。
私のはじめの一歩は、たまたま採れすぎた夏野菜でした。
そんな小さなきっかけで、職場はもっと温かい場所に変わります。
みなさんも、ほんの小さな「良きこと」を、職場にこっそり「おすそ分け」してみませんか?
今日の小さな一歩
「お菓子一つ」「笑顔一つ」から始めてみる
野菜を作る必要はありません。
休憩時間に「これ美味しかったんで」とチョコを一つ渡すだけでも、 「ありがとう」と笑顔で資料を受け取るだけでもOKです。
見返りを求めすぎず、自分が心地よくいられる範囲で小さな「親切のボール」を投げてみましょう。
このブログでは、このように日常に潜む「ゆるい幸福」を、5つの側面(身体的、キャリア、経済的、人間関係、社会的)から探求しています。
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職場でのおすそ分けの話はこちら↓