我が家には、目に入れても痛くないほどかわいい1歳の息子がいます。
……と言いたいところですが、正直に告白すると、夜になるとそんな息子に腹が立ってしまうことがあります。
それは、「我々親を寝かせてくれないこと」です。
皆さんのお子さんはどうですか?
なぜ子供という生き物は、寝室に行くとあんなにテンションが上がってしまうのでしょうか。
今日は、そんな「寝ない息子」との攻防戦と、そこでふと気づいた「親バカという名の幸福」について書いてみたいと思います。
寝室は「戦場」か「楽園」か
普段の我が家の寝かしつけは、まさに戦いです。
布団の感触がスイッチになるのか、息子は寝室に入った瞬間、全力でハイハイを開始。
「これから遊ぶぞ!」と言わんばかりの弾ける笑顔です。
もちろん寝室で遊んだことなどありません。
「寝室は寝る場所」という認識をもってもらうために、寝室には本当に布団しかありません。
それなのに息子は毎晩、布団の上で運動会を始めるのです。
なぜこうなってしまったのか……。
子育ては思い通りにいかないことの連続です。
こちらに体力の余裕がある時は良いのですが、眠い時はどうしても息子の1人運動会にイライラしてしまいます。
しかも息子はセンサーでもついているのか、小さな音にも敏感です。
「やっと寝たか……?」 そう思って妻と小声で会話をしようものなら、ガバッと起き上がり、 「なんの話!?僕も混ぜて!」 とでも言いたげなキラキラした目をこちらに向けてきます。
あの瞬間の我々の絶望感といったらありません。
「かわいい」と「寝てくれ」がせめぎ合う、育児特有のアンビバレンスな感情です。
奇跡は突然やってきた
しかし昨日、そんな息子が快挙を達成しました。
「リビングの隣の部屋で、自分から寝落ちする」という奇跡です。
昨日は私と子供たちだけで私の実家に帰省していました。
田舎特有の広い家と、普段遊べないおもちゃの数々。
息子はこれ以上ないほど全力で遊び回っていました。
2泊3日の帰省を終え、自宅に戻った夕方のこと。
実家からの帰りの車内では少し寝たものの、バック駐車の音で起きてしまった息子は不機嫌MAXでした。
「こっこ(抱っこ)して!」とせがまれ、抱き上げると、私の胸で猫のように顔をゴシゴシと擦り始めました。
「眠いんだろうけど、どうせ寝ないんでしょ?」
そんなことを思いつつ、夕飯の準備をする妻に「ちょっと隣でゴロゴロさせてくるね」と伝え、息子を連れてリビング横の部屋へ。
隣からはテレビの音が聞こえています。
普段なら「ドアを開けて遊びに戻る!」と暴れるシチュエーションです。
ところがでした。
布団に転がすと、息子は毛布を抱えてピタリと動かなくなりました。
「え?もしかして寝てくれるの?」
驚きと嬉しさと、起こさないようにという緊張の入り混じった気持ちになりました。
「お日様の香り」の誘惑
静かになった息子の隣で、息子を起こさないようにという細心の注意を払いながら、私も横になりました。
いつもは絶対に寝ない環境なのに、よほど実家で遊び疲れたのでしょう。
息子はスヤスヤと規則正しい寝息を立て始めました。
「やっぱり素直に寝てくれると、天使みたいにかわいいなあ。」
さっきまでの「寝る時間までこのぐずりと付き合うのか〜。」という疲労感なんて嘘のように、愛しさが込み上げてきます。
そして、息子と同じ布団に入っていると、子供特有の「お日様のような香り」と「体温」が伝わってきて、抗えない心地よさに包まれました。
「ああ、今ここで寝かせてしまったら、夜寝なくなってしまう……。」
「起こさなきゃ、夜が怖い……。」
頭では分かっていました。
でも、気持ちよさそうに眠るかわいい息子を見ていると、心を鬼にして起こすなんてできませんでした。
気づけば私も、息子の匂いに包まれて眠りに落ちていました。
幸福な葛藤と「親バカ」のすすめ
結局、ご飯を作り終えた妻に起こされ、我々は「夜のために起こす」という決断をしました。
心を鬼にしてトントンし、名前を呼びます。
……起きません。
お手本のような赤ちゃんムーブに感動すら覚えます。
「我が子ってかわいいよなあ〜。」
「気持ちよさそうに寝てるけど、やっぱり起こしたほうがいいよね?」
妻とそんな親バカな会話を繰り返しながら、最終的には大きめの声で起こし、不機嫌な息子を抱っこしてリビングへ戻りました。
ご飯を見て完全覚醒した息子は、またいつもの怪獣に戻りましたが、不思議と私の心は満たされていました。
今しか味わえない「理不尽」を愛そう
今回の出来事で改めて感じたことがあります。
それは、「親バカも、思いっきり甘えさせるのも、今しかできない期間限定の幸福だ。」ということです。
・寝てくれない理不尽さ
・不機嫌なぐずり
・起こすのが惜しいほどの可愛い寝顔
これら全ては、子供が親を100%必要としてくれている証拠であり、【人間関係の幸福】の濃密な形なのかもしれません。
「効率よく寝かせること」も大切ですが、たまにはそのルールを破って、子供の体温を感じながら一緒に昼寝をしてしまう。
そんな「ゆるい失敗」の中にこそ、後から振り返ったときに泣きたくなるような幸せが詰まっている気がします。
皆さんも今日は、もしお子さんが寝てくれなくても、「この温かさを感じられるのも今だけか」と、ほんの少しだけ肩の力を抜いて、その「お日様の香り」を吸い込んでみてください。
それだけで、毎日の疲れが少しだけ癒やされるはずですよ。
このブログでは、このように日常に潜む「ゆるい幸福」を、5つの側面(身体的、キャリア、経済的、人間関係、社会的)から探求しています。
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あなたの日常にも、素敵な幸福のヒントが見つかりますように。
