お子さんと一緒にお手伝いや作業をしている時、思い通りにいかなくて、お子さんの機嫌が悪くなってしまうことはありませんか?
「もうやらない!」「つまんない!」 そんな言葉に、親としてはついイライラしてしまったり。
昨日も私は、娘との畑仕事でまさにそんな壁にぶつかりました。
しかし昨日は、娘のやる気に火がつき、最終的には私自身が「本当に助かった」と心から感謝を伝えたくなるような、素晴らしい体験に変わったのです。
これは、娘との共同作業を通じて、【人間関係の幸福(自分が大切だと思う相手とのかかわりの中で感じる幸福)】を、深く感じた記録です。
始まりは「黒豆収穫」のはずが…
「ご近所さんも大豆を収穫していたし、うちも黒豆を取ろう!」
昨日の朝ごはんの後、そう思い立ちました。
ちょうど義母が家に来ていたので、妻と息子は買い物へ、私と娘は畑仕事に行くことに。
子供たちを外に連れ出すことで、義母にゆっくりしてもらうのも一つの目的でした。
軍手に長靴と、フル装備で畑に出た娘はやる気満々。
しかし、早々にトラブルが発生します。
黒豆を見てみると、まだほとんどが緑色。
莢(さや)が茶色くなっているものもありますが、収穫にはまだまだ時間がかかりそうです。
「今日は黒豆は取れないかな。」
そう伝えると、娘は明らかにがっかり。
せっかくのやる気は一気にしぼんでしまい、ぷりぷりと怒り出してしまいました。
畑の惨状と、新たなミッション
何とか娘にやることを見つけてあげたい。
そう思い黒豆をよく観察していると、倒れている枝がたくさんあることに気づきました。
枝を持ち上げてみると、衝撃の光景が。
豆が大量に地面に落ち、穴が空き、明らかに虫かナメクジに食べられています。
「ねえ、ちょっと見て。こんなに豆が落ちて、食べられてるよ」
「えー!もったいなー!」
娘も私と同じ気持ちになってくれたようです。
ここで、私は新しいミッションを提案しました。
「これ以上食べられないように、紐で支えて起こしておこうか。手伝ってくれる?」
「うん!」
娘のやる気が戻ってきました。
投げ出しモードからの大逆転
しかし、実はこの「うん!」に至るまでにも、長い長い戦いがあったのです。
黒豆が取れないとわかった瞬間、娘は「もういい!」「1人で帰るからね!」と、いつもの“投げ出しモード”に突入。
私が収穫以外の仕事を探している間に、軍手をその場に投げ捨て、こっそり家に帰ろうとしていたのです。
その時のムードは正直、最悪でした。
娘は投げやり、私はその態度にイライラしていました。
「せっかくお手伝いしてくれるって言ってたのに、そうやって途中で投げ出すのは良くないよ。」
そう言い聞かせ、支柱と紐、黒豆の惨状を見せながら説明したところで、なんとか「黒豆レスキュー」のお手伝いを始めてもらったのです。
しかし、作業が始まると、娘の様子は一変しました。
支柱で黒豆の畝(うね)を囲み、紐を張って倒れた枝を支えます。
私が1本の支柱に紐を結びつけ、娘が紐の束を持って反対側の支柱まで歩く。
娘が紐を張っている間に、私が倒れた枝を紐にもたれさせていく。
もし私1人だったら、
①紐を結ぶ
②紐を持って畝を往復
③枝を乗せる
④仮止め
⑤調整
⑥本結び
と、何度も往復しなければならず、かなり難航していたはずです。
2人でやったので、②④⑤を省略できました。
娘が紐を持ってくれたおかげで、作業は驚くほどスムーズに進んだのです。
「本当に助かったよ〜」 そう声をかけると、娘はとても嬉しそうにニコニコしていました。
お手伝いを始めた頃の不機嫌はどこへやら。
私も気分が良くなって、娘を褒めちぎりました。
夢中になった草取りと「達成感」
黒豆レスキューが終わると、今度は「草取りやる!」と自分から言い出しました。
「じゃあ、いちごのところをお願い。」
そう頼むと、娘はハサミでチョキチョキと草を刈り始め、いちごの周りが終わると、畑の脇の草が生い茂った場所まで夢中になって綺麗にしてくれます。
その姿を見て、私も本腰を入れて草取りを開始。
2人で黙々と作業すること30分以上。
「そろそろお昼だから帰ろうか。」
そう声をかけるまで、娘は集中して手伝ってくれました。
家に戻る前、畑から少し離れて、2人で綺麗にした場所を眺めました。
「見て、2人でこんなに綺麗にしたよ。」
「わあ……。」
娘は自分の仕事に静かに感動しているようでした。
「娘ちゃんがあのとき『もういい!』って言ってやめてたら、こんなにできなかったよ。パパは本当に助かった。」
これは心の底から出た言葉でした。
感謝を「形」にするということ
家に戻ってから、私は娘にお駄賃をあげることにしました。
「これは、娘ちゃんがたくさん手伝ってくれたから感謝の気持ちね。『ありがとう』だけでは気持ちが表せないから、これあげるね。」
正直、お駄賃をあげるつもりは全くありませんでした。
「これをあげたら、次からお金を求めてくるかもな」という不安もよぎりました。
それでも、今日の娘の働きっぷりを見ていると、どうしても「感謝」を形にして伝えたくなったのです。
悩みに悩んで渡したのは、たったの10円。
しかし、娘はその10円玉を見て大喜びです。
自分の貯金箱を慌てて持ってきて、妻や義母に「これ、もらったの!」と何度も見せびらかしていました。
「今後のお手伝いがお金目当てになったらどうしよう……。」という不安はありましたが、娘のあの純粋な喜びと誇らしげな顔を見て、感謝を「形」にして伝えることの大切さを実感しました。
「一緒に働く」ことで得られる幸福
今回の体験は、娘にとって「最後までやり切る」「人に感謝される」という、とても良い体験になったと思います。
そして私にとっても、大切なことを再確認できる時間でした。
・当初の目的(黒豆収穫)がダメになっても、新しい目的(黒豆レスキュー)を共有することで、子供のやる気は引き出せる。
・「途中で投げ出すのは良くない」と諭すだけでなく、「あなたのおかげで本当に助かった」という具体的な感謝と、「こんなに綺麗になった」という目に見える結果を共有することが、何よりの力になる。
・たった10円のお駄賃も、「感謝を形にすること」で、娘の自己肯定感と達成感を強く刺激してくれた。
子どもと「遊ぶ」のも楽しいですが、子どもと「一緒に働く」のは、また違った種類の幸福感を与えてくれます。
時にぶつかり、時に褒めながら、子供の成長を間近で見られるのは、親として何物にも代えがたい喜びです。
あなたも今度のお休みに、お子さんと「一緒に働く」体験をしてみませんか?
それは草取りかもしれないし、お料理かもしれないし、部屋の掃除かもしれません。
もしお子さんが途中で飽きてしまっても、少し視点を変えて「新しいミッション」を与えてみてください。
そして終わった後は、どれだけ助かったか、どれだけ素晴らしい結果になったかを、ぜひ具体的に伝えてあげてください。
きっと、そこには温かい【人間関係の幸福】が待っているはずです。
このブログでは、このように日常に潜む「ゆるい幸福」を、5つの側面(身体的、キャリア、経済的、人間関係、社会的)から探求しています。
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あなたの日常にも、素敵な幸福のヒントが見つかりますように。

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