皆さんの一番身近な人は誰ですか?
そんな身近な人に、最近いつ「ありがとう」と伝えましたか?
「お疲れ様」や「よろしく」は毎日言うけれど、改めて「ありがとう」と伝えるのは、なんだか照れくさかったり、タイミングを逃してしまったりするものです。
実は私も、そんな一人でした。
妻への感謝はもちろん持っていましたが、それが「当たり前」になっていたのかもしれません。
そんな私が、子どもの看病という慌ただしい一日を通して、改めて「ありがとう」の持つ力と、それが【人間関係の幸福】にいかに大切か気づかされたお話です。
娘のSOSと、眠れない夜
昨夜の0時ごろ、隣で寝ていた4歳の娘が突然泣き始めました。
「耳が痛い〜!」
うちの娘は耳が弱いらしく、風邪をひくとすぐに中耳炎になってしまいます。
実はこの時、1歳の息子も風邪をひいており、お互いの咳や泣き声で起きないよう、その夜は私が娘と、妻が息子と別室で寝ていました。
私も子供の頃に中耳炎で苦しんだ経験があるので、「遺伝かな、申し訳ないな」という気持ちがよぎります。
いつもの中耳炎だな、と分かりつつも、夜中にできることはありません。
痛み止めもなく、ただただ啜り泣く娘の手を握ったり、抱きしめたりして気を紛らわすことしかできませんでした。
娘も眠ったかと思えば痛みですぐに起きてしまい、私はほとんど眠れないまま朝を迎えました。
夫婦のチームプレー、それぞれの戦場へ
朝、ブログを書いていたら娘が起きてきました。
やはり耳が痛くて寝付けなかった様子です。
妻も起きてきたので相談し、すぐに病院へ連れて行ってもらうことにしました。
もちろん、仕事を休んで私が病院に付き添う選択肢もありました。
ですが、妻が「大丈夫、私が行ってくるよ」と言ってくれたので、その言葉に甘えることにしました。
妻がいつでも家にいる安心感は、本当に大きいものです。
とはいえ、気がかりなのは1歳の息子も一緒に連れて行かなければならないこと。
私はとても心配しながらも仕事へ、妻と娘と息子は病院へと、それぞれが出発しました。
日中、妻からは逐一LINEで状況報告が来ていました。
「やっぱり息子が暴れてる」
「全然呼ばれない」
朝一番で駆け込んだ病院は混雑しており、予約なしの長い待ち時間は、1歳の息子には耐え難かったようです。
体調が悪い娘と、元気を持て余す息子。
その両方を抱える妻の苦労が目に浮かびます。
心配ではありましたが、私も仕事を放り出して帰るわけにはいきません。
勤務時間が終わると同時に、私は職場から駆け出しました。
「おかえり」の一言に感じた感謝
家に駆け込むと、リビングで妻がぐったりしていました。
「おかえり〜。」
力のない、絞り出すような声でした。
その姿を見た瞬間、すべてを察しました。
ああ、本当に大変だったんだな、と。
聞けば、娘も体調が悪いから甘えん坊で、息子と抱っこの取り合いになっていたとのこと。
妻1人に2人を任せた申し訳なさと同時に、強烈な感謝の念が湧き上がってきました。
私が日中、家のことを気にせずに仕事に打ち込めたのは、紛れもなく妻がこうして戦ってくれていたおかげです。
「働いていないんだから当たり前だよ」と妻は時々謙遜して言いますが、とんでもありません。
体調の悪い子どもと、元気な1歳児を連れて病院で何時間も過ごす。
それは、仕事とは比べ物にならないほど神経をすり減らす「大変さ」です。
むしろ、私の方が仕事に行くことで、ある意味ストレス発散になっているのかもしれません。
仕事の大変さとは全く種類の違う、育児の大変さがあるのだと痛感しました。
「お疲れ様」と「ありがとう」の違い
日中は妻が頑張ってくれた。
だから、夜は私が頑張る番です。
夕飯の準備をしながら、「家事も育児も、やっぱり2人でやらないと回らないな」と改めて思いました。
どちらかが疲れているときは、もう一方がフォローする。
そんな関係が築けていることを、心からありがたく思いました。
妻もそう思ってくれていると嬉しいです。
疲れていると、つい相手に「もっとこうしてほしい」と求めるものが多くなりがちです。
でも、本当に大切なのは、相手の状況を思いやること。
その時、ふと我に返りました。
「そういえば私、妻に『ありがとう』とちゃんと言えているだろうか?」
「お疲れ様」や「大変だったね」は、よく言っている気がします。
でも、妻がしてくれたことに対して、はっきりと「ありがとう」と伝えた記憶が、すぐには出てきませんでした。
「お疲れ様」は労い(ねぎらい)の言葉。
「ありがとう」は感謝の言葉。
似ているようで、全く違います。
妻が一番欲しかったのは、労いよりも「あなたがいてくれて助かった、ありがとう」という感謝の言葉だったかもしれないのです。
幸福は「ありがとう」から始まる
言葉一つ、会話一回の中でも、相手への感謝を忘れずにいたい。
そう強く思いました。
感謝の気持ちを言葉にして伝えること。
それは、相手との良好な関係を意識するきっかけになり、自分の【人間関係の幸福】を直接的に高めてくれます。
良好な関係は、どちらか一方の努力ではなく、お互いの小さな思いやりと感謝の積み重ねでできているんですね。
子どもの病気は大変でしたが、この当たり前すぎて見失いがちだった大切なことに気づかせてくれた、貴重な一日となりました。
皆さんの近くに、「そばにいるのが当たり前」と感じている人はいませんか?
もしかしたら、その「当たり前」こそが、一番感謝を伝えるべきポイントかもしれません。
この記事を読んで、少しでも共感したり、ハッとしたりしたことがあれば、ぜひすぐに「ありがとう」と伝えてみましょう。
明日でも週末でもなく、今すぐです。
きっと気恥ずかしさの先には、温かな【人間関係の幸福】を感じられるはずです。