好きで始めたはずなのに、なんだか最近楽しめない……。
完璧にやろうとするほど、心が疲れて動けなくなってしまう……。
仕事や趣味など、自分が「これだ!」と夢中になれるものがあるのは、とても幸せなことですよね。
しかし、熱中しているからこそ、うまくいかなくなると途端に心が重くなって、すべてを放り出したくなってしまう。
好きで始めたはずの仕事や趣味が、いつの間にか「やらなきゃいけないこと」に変わっていく。
そんな経験はありませんか?
実は最近の私が、まさにその状態でした。
しかし昨日の20分足らずの家庭菜園が教えてくれたのです。
大切なのは、完璧を目指すことより、自分の小さな「できた!」を見つけてあげることだと。
あなたも今日からゆるく幸福を追い求めてみませんか?
「好き」だから感じる罪悪感
育休中は、毎日1時間以上は畑に出て、土に触れる時間がありました。
野菜の成長を日々感じ、無心で草取りをする時間は、私にとって何よりの癒やしでした。
しかし、職場に復帰して生活は一変。
今は、娘を保育園に送ってから出勤するまでのわずかな時間、最大でも20分しか畑に出られません。
畑仕事の後にシャワーを浴びて出勤準備をすることを考えると、本当にあっという間です。
たった20分では、満足に野菜の管理はできません。
少し前までは「なんとか草取りだけは!」と意気込んでいましたが、取っても取っても追いつかない雑草を前に、私の心はポッキリと折れてしまっていました。
草取りが終わらなければ、楽しみにしていた秋冬野菜の準備もできません。
それでも諦めきれず、ろくに土づくりもできていない場所にダメ元で種を蒔いてみましたが、発芽しなかったり、小さな芽が虫に食べられたりと、結果は散々でした。
追い打ちをかけるように、ここ数週間は子供たちの看病や妻の体調不良、そして続く悪天候が重なり、気づけば2週間も畑に全く行けていませんでした。
どんどん重くなる心と足。
このままでは、せっかくお借りした畑がダメになってしまう…。
そんな罪悪感が私の心をじわじわと重くしていきました。
行動がやる気を生む。わかっていても動けない
「やる気が湧くから行動するのではなく、行動するからやる気が湧いてくる。」
頭の片隅にいる「理論的な自分」は正論を言うのですが、体の真ん中に居座る「完璧を求める自分」が、どうしても動こうとしないのです。
あの雑草だらけの畑を思い出すだけで、ため息が出るばかりでした。
しかし昨日、ついに重たい腰を上げて、娘を送ったその足で畑に向かいました。
「たった20分だけ。畑の様子を見てくるだけでいい。」と目一杯ハードルを下げて自分に言い聞かせながら。
もう、秋冬野菜の種まきは半ば諦めることにしました。
ここでも「できたらラッキー」くらいにハードルをグッと下げて、今ある野菜たちの管理だけに集中しようと決めたのです。
この「ハードルを下げる」というのは継続のための重要なコツかもしれません。
20分の作業で見つけた「できたこと」
畑に出てまず目に飛び込んできたのは、カラカラに枯れて茶色くなったオクラのさやでした。
「オクラ、せっかく身をつけてくれたのに食べてあげられなくてごめんな。」
そう思いながら近づいてみると、その乾いたさやが少し開いて、中に小さな黒い粒が見えます。
そうです。
中には、来年へと命をつなぐための種がぎっしりと詰まっていたのです。
私が何もできずにいた間にも、野菜たちはちゃんと自分の仕事をしていたんだなと思うと、ありがたい気持ちでいっぱいになりました。
その日だけで、200粒以上の種を収穫。
これで来年の夏も、美味しいオクラが食べられそうです。
次に気になったのは、8月から放置されていた長ネギです。
ネギは成長するたびに土を寄せて、白い部分を長く美味しくしてあげる「土寄せ」という作業があるのですが、全くできていませんでした。
本来白いはずの部分まで青々として、ひょろりと伸びています。
「よし、今日こそは!」とクワを手に取りましたが、ここでも問題発生。
雑草が生い茂りすぎて、クワがうまく土に入っていきません。
そこで私は、まず草取りをすることにしました。
でも、時間は限られています。
手で草の束をガシッと掴み、力任せに引き抜いていきます。
多少根が残っていても気にしない。
心の中で「うおー!!!」と叫びながら、虫がいるのも無視して、無心で草を抜き続けました笑
10分後、1畝(うね)分の草取りが終わったところで、タイムアップ。
結局、長ネギの土寄せはできず、もう1つの畝は手付かずのまま。
満足な作業とは、到底言えませんでした。
しかし、このブログを書きながら、ふと思ったのです。
「マイナスなことを数えるより、プラスの出来事を数える」 これが、このブログのコンセプトだったはずじゃないか、と。
今日の畑仕事で「できたこと」を数えてみました。
・来年用のオクラの種を200粒以上収穫できた。
・長ネギの畝を1つ草取りできた。
なんだ、ちゃんと進んでいるじゃないか。
そう思うと、あれだけ重かった心が少しだけ軽くなり、ほんの少しですが「また明日もやろう。」という気持ちが湧いてきたのです。
「ゆるく続ける」ことが幸福への近道
畑仕事のように、自分が夢中になれる【キャリアの幸福】だからこそ、私たちは無意識に完璧を求めます。
そして、理想通りにいかないと、途端にモチベーションを失ってしまうのです。
でも、そんな時こそ「ゆるく」続けてみることが大切なのかもしれません。
できないこと、終わらなかったことを数えて落ち込むのではなく、ほんの小さな「できたこと」に目を向けて、自分を認めてあげる。
その積み重ねが、きっと幸せを感じるコツなのだと、20分の畑仕事が教えてくれました。
この記事を読んでくださっているあなたも、もし今、何かに行き詰まりを感じているのなら、完璧な計画は一旦脇に置いて、ほんの5分、1分でもいいので、何かを始めてみませんか?
・読みかけの本を、1ページだけ読んでみる。
・散らかった机の上の、ペンを1本だけ片付けてみる。
・気が重い仕事のタスクを、1つだけ書き出してみる。
一日の終わりに、スマホのメモ帳に今日の『できたこと』を3つだけ書き出してみるのもおすすめです。
・朝、子どもを笑顔で送り出せた
・お昼に野菜を食べた
・仕事終わりに買い物ができた
そんな、当たり前のようなことでいいんです。
自分の小さな頑張りを見つけるプロになりましょう。
その小さな「できた!」という感覚が、あなたの心を少しだけ温め、次の一歩を踏み出すための、やる気につながるはずです。