何かを「終わりにする」タイミングって、とても難しくありませんか?
仕事のプロジェクト、人間関係、あるいは長年続けてきた趣味。
「まだ続けられる」「もう少し成果が出るかもしれない」と思うと、なかなか区切りをつけられないものです。
実は今、私がまさにその「終わりのタイミング」に頭を悩ませています。
それは、我が家の小さな家庭菜園での出来事です。
時間がないからやめられない
8月の終わり頃から、ずっと思い続けていることがあります。
「夏野菜を片付けて、秋冬野菜の準備を始めなきゃ……。」
それなのに、9月も半ばに差しかかろうというのに、畑の様子はあまり変わっていません。
一番わかりやすい理由は「時間がないから」です。
子育て、家事、そして本業。
慌ただしい毎日の中で、家庭菜園にゆっくり時間を割けるのは、子どもたちが起きる前の早朝だけ。
ですが、そのために睡眠時間を削ってしまうと、家族と笑顔で過ごす時間や、本業のパフォーマンスに影響が出てしまいます。
家庭菜園は、あくまでも私の心を豊かにしてくれる趣味。
趣味によって他の大切なことが圧迫されるのは本末転倒です。
だから「手を抜きながら、やれる範囲で」というのが、私なりのルールです。
頑張っているから捨てられない
でも、片付けが進まないのには、もう一つ大きな理由がありました。
それは、「夏野菜たちが、まだ頑張っているから」です。
厳しい夏の暑さを乗り越え、「やっとここからが本番だ!」と言わんばかりに元気を取り戻してきた野菜たち。
その姿を見ていると、どうしても「お疲れ様。」と引っこ抜いてしまうことができずにいるのです。
特に、我が家の「頑張り屋さん」代表が、かぼちゃです。
4月に種を蒔き、失敗も多い他の野菜を横目に、毎年力強くツルを伸ばし、大きな葉を茂らせてくれる頼もしい存在。
そのかぼちゃが、今まさに収穫のピークを迎えようとしています。
黄色い花が咲き、その根元が少しずつ膨らんでくるんです。
最初は柔らかかったその実が、日に日に固く、たくましくなっていきます。
最近の私の密かな楽しみは、そんなかぼちゃの「ヘタ」を観察することでした。
実のすぐ上にあるヘタの部分。
成長途中のそれは、まだ青々としていて「植物」そのものなのですが、成熟するにつれて少しずつ縦にひび割れが入り、コルクのように白っぽく乾燥していくのです。
この変化こそが、「美味しくなりましたよ!」という収穫のサイン。
この成熟していく過程は、まるで子どもの成長を見守るような、愛おしい時間に感じられました。
種のころから見守ってきた、可愛い野菜たち。
ようやく成果を実らせ始めた、健気な野菜たち。
この子たちを「次があるからバイバイ。」と、自分の都合で終わりにしてしまうのが忍びなくて、私は今日もずるずると夏野菜の収穫を続けています。
かぼちゃは現在4つ収穫し、まだいくつか実が大きくなっている最中です。

オクラやきゅうりも、小ぶりながら毎日食卓に彩りを添えてくれます。
「探究」=【キャリアの幸福】
この、夏から秋へと移り変わる季節の葛藤は、きっと家庭菜園を続ける限り、これから何年も続いていくのでしょう。
でも、これは本当に「嬉しい悩み」だなと感じます。
どうすれば、まだ頑張っている夏野菜の恵みを最後まで受け取りつつ、秋冬野菜の準備をスムーズに進められるだろう?
来年は、もっと効率よく移行できるような育て方はないだろうか?
実は今年は冬野菜の種まきである実験を行なっています。
(というか夏野菜の片付けができなくて、なし崩し的にやっているだけなのですが……笑)
それは、夏野菜の株の間に冬野菜の種を蒔くという実験です。
本来であれば夏野菜を片付けて、土づくりをしてから種まきです。
しかし、もう種まきの時期が来ているので、かぼちゃやきゅうりの長いツルの下に小松菜やブロッコリーの種を蒔いてみました。
「これが上手くいけばいいけど、どうかな?」
そんなことを考えながら、私はこの「夏と冬の同居プロジェクト」の結果が出るのを楽しみにしています。
そんなことを考える時間は、私にとって単なる趣味の域を超えています。
それは、創造力を働かせ、問題解決の方法を探る「探究」の時間です。
ブログで定義している【キャリアの幸福】とは、仕事や趣味など、自分が熱中できる物事に関する幸福のこと。
この「嬉しい悩み」に心を支配されてイライラ、モヤモヤするのではなく、最適な方法を探し求めるプロセスそのものが、私の日常に彩りと深みを与えてくれています。
そして、この小さな探究の楽しみこそが、私の【キャリアの幸福】の大切な一部となっているのです。
あなたの「嬉しい悩み」は何ですか?
この記事を読んでくださっているあなたにも、何か「終わらせるのが名残惜しい」と感じるものはありますか?
それは、もしかしたら生活を豊かにしてくれる「嬉しい悩み」の種かもしれません。
もし今、日々に少し物足りなさを感じているなら、小さな探究を始めてみるのはいかがでしょうか。
例えば、
・ベランダのプランターでハーブを一つ育ててみる。
・週末に少しだけ時間をかけて、こだわりのコーヒーを淹れてみる。
そんな小さな一歩が、予測不能な発見や成功の喜びに繋がり、あなたの日常をより豊かなものにしてくれるはずです。
その試行錯誤のプロセスこそが、あなただけの【キャリアの幸福】を育ててくれるのだと、私は信じています。