「最後に、ご家族と本当にのんびりとした休日を過ごしたのはいつですか?」
慌ただしい毎日を送っていると、休日はたまった家事をこなしたり、子供をどこかへ連れて行ったりと、気づけば「タスク」で埋め尽くされている。
そんなことはないでしょうか。
実はつい昨日、妻の実家で娘が嘔吐してしまい、休日のお出かけもキャンセルに。
「これは大変な週末になるぞ…」と覚悟していたのですが、幸いにも熱が上がることはなく、翌朝にはすっかり元気な顔を見せてくれました。
そんなわけで、本当に久しぶりに「お出かけの予定がない休日」が我が家にやってきたのです。
どこにも行かない贅沢
どこか特別な場所へ出かけて、普段はできない経験をする休日も素晴らしいですが、家でのんびりと過ごす休日の心地よさもまた格別なものです。
午前中は、子供達と一緒にプリキュアを見て、その後のヒーロータイムに大興奮。
一通り盛り上がると、下の子は満足したのか、すうっと夢の中へ。
私と娘は、特にやることもなくリビングでダラダラ、ゴロゴロ。
この「何もしない時間」が、平日の仕事で疲れた心と体にじんわりと染み渡っていくのを感じます。
しばらくして、娘がふと思い立ったように「トイザらス行きたい!」と言い出しました。
何も予定がないからこそ、娘の要望に二つ返事で答えられます。
「出発前に歯磨きとトイレね。」
出発の準備を5分程度で済ませ、私と娘だけで1時間ほど、近所のトイザらスに出かけることにしました。
懐かしい光景との再会
トイザらスから帰ってくると、息子の朝寝もちょうど終わったタイミング。
「じゃあ、久しぶりにみんなでスーパーに買い物に行こうか」という話になり、家族4人でぞろぞろと出かけました。
スーパーでは、娘がカートの進行方向を向いて立ち、息子が向かい合うように座席に座るのが、最近の我が家の定番スタイルです。
買うものを次々とカゴに入れていくと、1歳の息子は興味津々で手を伸ばし、商品を触ろうとします。
すると、お姉ちゃんである娘は「だめー!」と、その手をガシッと力強く掴んで防いでくれました。
その後、数分はおとなしく手を繋いでいた息子ですが、思い出したように手を振りほどこうとします。
すると今度は、娘が息子の目を自分の両手で優しく隠し、「いないいない…ばぁ!」とあやし始めました。
そんな姉弟の微笑ましい攻防に、思わず笑みがこぼれます。
心が温かさで満たされて、「この光景をいつまでも見ていたい。」そんなふうに感じました。
そのせいで、前が見えないのを嫌がっている息子を助けるのが、少しだけ遅くなってしまったぐらいです。
娘が保育園に通い始めてからというもの、妻と息子で平日に買い物を済ませてしまうことが多くなり、こうして家族全員でスーパーに来るのは本当に久しぶりでした。
「二人とも、あっという間に大きくなっていくなあ。」
「でも、この温かさは変わらないなあ。」
カートを押しながら、そんなことを考えていました。
幸せは変化していく日常の中に
ふと、これまでの買い物の光景が頭をよぎります。
4年前は、まだ小さかった娘を抱っこ紐で抱えながら、妻と一緒に買い物をしていました。
3年前は、娘を一人、初めてカートに乗せて、その成長に感動したものです。
2年前は、働いていた私の代わりに、妻が娘を連れて買い物に行ってくれていました。
1年前は、カートに乗る娘の隣で、生まれたばかりの息子を抱っこしていました。
そして現在は、娘も息子も2人そろってカートに乗り、楽しそうに笑っています。
子供の成長は本当に早いですね。
その変化の軌跡を思い返すと、胸がじーんと熱くなるような、感動的な気持ちになりました。
特別なイベントがあったわけではありません。
ただ、家族みんなでスーパーへ買い物に行っただけ。
でも、「こういう休日もいいな」「こういう形の幸せも、確かにあるんだな」と、心の底から思えた一日でした。
幸せは、どこか遠くの特別な場所にあるのではなく、こうして少しずつ形を変えながら、私たちのすぐそばに存在しているのかもしれません。
「そういう日々の小さな幸せにもっとたくさん気づいていきたいな。」と強く思いました。
あなたの「幸せの形」を見つけてみませんか?
この記事を読んでくださっているあなたにも、きっとご家庭だけの「スーパーのカート」のような場所があるはずです。
例えば、家事をしながら見る子供の背中、ご飯の量や内容、毎日の洗濯物……。
そんな何気ない「定点観測ポイント」で、少しだけ過去を振り返ってみてください。
きっとそこには、見過ごしていた家族の変化という、愛おしい物語が隠れているはずです。
そんな風に、日常に隠れた「変化」や「小さな出来事」に意識を向けるだけで、見過ごしていたかもしれない【人間関係の幸福】に気づけるはずです。
「この人とずっと一緒にいたいなあ。」
「この人の変化を見守っていきたいなあ。」
派手さはないけれど、心をじんわりと温めてくれる幸せのかけら。
それを一つひとつ集めていくことが、私たちの毎日をより豊かにしてくれるのだと、私は信じています。