SNSを開けば、きらびやかな投資の成果報告が目に飛び込んでくることがあります。
「インデックス投資で評価益100万円突破!」
「年間配当金が100万円を越えました!」
そんな投稿を見るたびに、「すごいな…」と素直に感心すると同時に、心のどこかで自分の状況と比べてしまい、焦りや欲が顔を出しそうになります。
周りの華々しい成果に惑わされそうになりながらも、「いやいや、自分は自分のペースで」とグッと堪えて、決めた方針と予算を守る毎日です。
今日もいつものようにX(旧Twitter)を眺めていると、ある方の景気の良いポストが目に留まりました。
すごいな、と感心しつつ、「そういえば、私の資産はどうなっているんだろう?」と、ふと気になったのです。
我が家の小さな仲間たちが稼いでくれた「2,000円」
早速、証券会社のアプリにログインしてみました。
まず目に入ったのは、コツコツ積み立てている投資信託の評価額。
幸いにも、プラス20万円ほどになっていました。
世の中のすごい方々と比べれば小さな金額ですが、それでも十分に嬉しく、「よしよし、順調だ」と静かに頷きます。
そして、画面をスクロールすると、一件の通知が届いていました。
「配当金入金のお知らせ」
そこに記されていた金額は、2,000円と少し。
この金額を見て、SNSの数字を見てソワソワしていた私の心は、感謝の気持ちで落ち着いていきました。
「また、我が家の小さい仲間たち(株式)が、一生懸命働いてお金を稼いできてくれたんだな」と。
このささやかな不労所得に心からの感謝を覚え、穏やかな気持ちで一日を終えることができそうです。
そして、この2,000円という金額は、私に大切なことを再確認させてくれるきっかけにもなりました。
私がしたかったのは、誰かと資産額を競うことじゃない。
この小さな感謝を糧に、家族みんなで幸せになっていくことでした。
「この小さな仲間たちをもっと育て、増やしていかないと!」
まだまだ道は長いけれど、他の人の投稿に揺さぶられてしまう今だからこそ、今一度しっかりと自分の足元を見つめ直してみようと思ったのです。
本当に欲しいのは「お金」よりも「家族との時間」
私が投資をしている理由。
それは、突き詰めれば「家族との時間を大切にしたい」という、とてもシンプルな願いにたどり着きます。
妻や子どもはもちろん、私自身の両親とも、より幸せな時間を一日でも長く過ごしたい。
心からそう願っています。
現在は時短勤務をしていますが、もしフルタイムで働けば、通勤や準備の時間も含めると、1日の半分近くは仕事に関わる時間で埋め尽くされてしまうでしょう。
読者の皆さんの中にも、同じような毎日を送っている方は多いのではないでしょうか。
時間は、人生そのものです。
自分の時間を使うということは、自分の人生を使っているのと同じこと。
その人生の半分を、ただ生活のために仕事に費やすのは、あまりにもったいないのではないでしょうか。
さらに、今後、私たちの定年はますます伸びていくことが予想されます。
70歳でようやく定年を迎えたとき、果たして気力も体力も充実した状態で、家族との時間を心から楽しめるのだろうか。
その頃には子どもたちは40歳になり、自分の家庭を築いているかもしれません。
そして、私の両親はもうこの世にいないでしょう。
「仕事ばかりで、本当に大切な家族との時間を持てなかった。」
そんな後悔だけは、絶対にしたくない。
そのために、時間と場所の自由を手に入れる「FIRE(経済的自立と早期退職)」が必要だと考え、その手段として「投資」という道を選んだのです。
我が家の「幸せな時間」を作るためのロードマップ
そんな我が家が、自分の時間を取り戻すために設定した投資の最終目標は、資産3,000万円です。
この金額を年利4%で運用できれば、年間120万円、つまり毎月10万円が自動的に入ってくる計算になります。
なぜこの金額なのかにも理由があります。
現在の我が家の生活費は、将来のための積立ても含めて多めに見積もっても月30万円ほど。
毎月10万円の不労所得があれば、残りは20万円です。
それを夫婦で分担すれば、一人あたり月10万円稼げば良いことになります。
月10万円なら、例えば日雇いのアルバイトを10日ほどするだけでも達成できるかもしれません。
働き方を柔軟に選択できる、心の余裕が生まれるのです。
そして、この最終目標に向かうための中間地点として、第一目標を1,500万円に定めました。
これが達成できれば、毎月5万円の配当金が期待できます。
そうなれば、夫婦のどちらか一人は会社を辞めて、より育児に時間を割くという選択も可能になります。
親として子どものそばに長くいてあげたいですし、家に親がいるという環境は、子どもにとっても大きな安心感につながると思うのです。
「あと6年」が家族のためのタイムリミット
この第一目標には、「下の子が小学校に入学するまで」という明確なタイムリミットを設けています。
あと、6年です。
なぜなら、子どもが小学校に入学すると、多くの企業で時短勤務制度が使えなくなってしまうからです。
私も例外ではありません。
小学校低学年の子どもだけで留守番をさせるのも心配ですし、かといって学童に預けるのも、なんだか気が進まない……。
そんな切実な思いから、「1,500万円を、あと6年で」という目標が定まりました。
ちなみに、この目標は株式の評価額ではなく、あくまで自分たちが入金した投資元本で考えています。
評価額は市場の動向に左右され、自分たちではコントロールできません。
コントロールできないものを目標にしてしまうと、達成できなかったときに反省も改善もできなくなってしまうからです。
目標を定めてから約1年。
これまでの貯金を投資に充ててきたこともあり、第一目標の3割程度を達成することができました。
6年計画の1年目で3割ですから、ペースとしては順調です。
しかし、これからは頼れる貯金もなくなり、私が時短勤務を継続することで世帯収入も減ります。
決して楽な道のりではありません。
だからこそ、周りの華やかな成果報告に心を惑わされることなく、気を引き締めて、自分たちの道を歩んでいこうと改めて決意しました。
あなたの「なぜ?」を見つめ直そう
Xの何気ない一つのポストが、たった2,000円の配当金が、私に投資の目的と目標を深く見つめ直す機会を与えてくれました。
もし今、あなたがSNSの情報に心が揺れたり、投資の道に迷いを感じたりしているのなら、一度立ち止まって、ご自身の「なぜ?」を問い直してみてはいかがでしょうか。
「あなたは何のために、お金を増やしたいのですか?」
その答えは、「年に一度、家族で海外旅行に行くため」かもしれませんし、「大好きな趣味に思う存分没頭するため」かもしれません。
どんな答えでも、それがあなたの原動力になります。
目的がはっきりすれば、おのずと「いくら必要か」「いつまでに達成したいか」という具体的な目標が見えてきます。
自分だけの確かなコンパスがあれば、情報の荒波に飲まれることなく、着実に行動を積み重ねていけるはずです。
大きな資産を築くことだけが、経済的な幸福ではありません。
2,000円の配当金にだって心から感謝し、自分の人生の目的に思いを馳せることができます。
そんな日々の小さな【経済的な幸福】を大切に育んでいくことこそが、将来の大きな【経済的な幸福】に繋がっていくはずです。
そしてその【経済的な幸福】は、家族と過ごす時間という【人間関係の幸福】をも連れてきてくれるでしょう。
一緒に足元を確かめながら、確実な一歩を踏み出していきましょう!