ご近所付き合い、得意ですか?
「挨拶はするけれど、それ以上は……。」
「何を話せばいいかわからない。」
なんて、少し壁を感じてしまうこともありますよね。
私も以前はそうでした。
でも、最近は自然とコミュニケーションをとることができているように思います。
ご近所コミュニティにも溶け込めていると感じます。
今日も、ご近所さんからおすそ分けをもらうことで、ご近所コミュニティについて考えさせられました。
少し恥ずかしい、家族総出のお迎え
最近、1歳になる息子は、私か妻が家を出ようとするだけで、この世の終わりのように大泣きするようになりました。
いろいろなことがわかるようになってきた成長の証なのでしょうが、なかなか大変です。
その結果、今日は上の娘のお迎えに、家族総出で行くことが増えました。
たった1人の娘のために、大人2人がかり。
周りを見渡しても、そんなことをしているご家庭はありません。
正直、ちょっと恥ずかしいなと感じていました。
しかし、この「家族総出のお迎え」が、思わぬ幸福を運んできてくれたのです。
みんなと一緒が嬉しいのか、娘はいつも以上にご機嫌。
走ってどこかへ行ってしまうこともなく、無理に手を繋ぐ必要もありません。
それだけでなく、ご近所さんに娘が元気いっぱいに挨拶をするほどの上機嫌。
「おはようございます!」
夕方なので「こんにちは」か「こんばんは」が正しいのですが、まあご愛嬌です笑
突然のおすそ分けに困った理由
娘が挨拶をした先には、畑仕事をしているご近所さんがいました。
お邪魔するのも悪いと思い、私たちも「こんにちは」とだけ挨拶して通り過ぎようとした、その時です。
ご近所さんは、畑仕事を続けたまま、ぽつりと言いました。
「つるむらさき、いる?」
少しだけ不自然な間ができてしまったような感じがしました。
正直なところ、私は「つるむらさき」という野菜を食べたことがなかったのです。
「もし苦手な味だったらどうしよう…」そんな考えが頭をよぎります。
「ぜひ欲しいです!」なんて気軽に言って、食べきれないほどもらってしまったら申し訳ないな、と不安になります。
そんな私の逡巡を見透かしたかのように、ご近所さんは少し寂しそうに続けました。
「ちょっと癖のある味だから、人にあげにくくてねぇ。」
「前に若い人にあげたら苦手だって言われちゃって、それがトラウマで……。」
「たくさん採れるから、もう捨てようと思ってたところなのよ。」
そんなことを言われたら、もらわないわけにはいきません。
「じゃあ、いただけるならぜひ少し食べてみたいです!」
そう言ったことに後悔はありませんでした。
私がそう言うと、ご近所さんは「よければもっと」と、本当にたくさんのつるむらさきを分けてくれました。
最後の最後まで「無理しないでね。」「口に合わなかったら捨てていいからね。」と、申し訳なさそうに、そして心配そうに渡してくれる姿を見て、心に決めました。
「今度会ったときには、絶対に『美味しかった』と伝えよう」と。
正直な感想と、妻のファインプレー
娘を追いかけて先に家に戻り、早速つるむらさきのレシピを検索します。
すると、出てくるのはおひたしばかり。
どうやら下茹でしないと灰汁(あく)が強いようです。
言われた通りに茹でて、まずはシンプルにめんつゆで一口。
……正直に言います。
かなり、苦手な味でした。
独特のぬめりと、少し土っぽい香り。
「美味しい」と嘘をつくのは簡単ですが、それはしたくない。
でも、あんなに心配そうに渡してくれたご近所さんをがっかりさせたくない…。
どうしようかと悩んでいると、私の反応を見た妻が言いました。
「そういえば、『酢味噌で食べると美味しいよ』って言ってたよ。」
ご近所さんとの会話の中で、妻がおすすめの食べ方を聞いてくれていたのです。
急いで妻が作ってくれた酢味噌を和えて、恐る恐るもう一口。
……食べやすい。
いや、箸が進む。
むしろ、美味しい!
酢味噌の酸味と甘みが、つるむらさきの独特の風味を絶妙に包み込み、最高のアクセントになっていました。
「これなら心から『美味しかった』と言える!」と、私は心底ほっとしました。
コミュニケーションが育む、社会の温かさ
この出来事は、我が家に新しい料理のレパートリーを増やしてくれただけではありませんでした。
ご近所付き合いの中で新しい食材と出会い、美味しい食べ方まで教えてもらう。
来年には、我が家の小さな庭で自家栽培に挑戦してみるのもいいかもしれません。
小さなコミュニティでの関わりが、私たちの人生の可能性を少しだけ広げてくれたのです。
「もらったら、返さないといけない。」
そう思うと、少し気負ってしまいますよね。
でも、返すものは高価な品物でなくてもいいのだと思います。
「美味しかったです!」
その一言が、相手の不安を取り除き、「あげてよかった」という安心感と喜びをプレゼントできるのではないでしょうか。
相手から一方的に受け取るだけでなく、こちらからも「感情」や「反応」を返すことはできます。
このキャッチボールこそが、コミュニケーションの本質なのかもしれません。
今度会ったときには、「酢味噌で食べたら、すごく美味しかったです!」と伝えることができます。
ご近所さんはどんな顔をするでしょうか。
もらった側の私が言う言葉ではないと思いますが、ご近所さんが少しでも喜んでくれたら嬉しいです。
このような積み重ねで、我が家はご近所付き合いという小さな社会に、少しずつ溶け込めているのかもしれません。
このご近所付き合いが、今までの私では味わうことのできなかった経験をたくさん運んできてくれます。
あなたの【社会的な幸福】を見つけるヒント
もし、あなたがご近所付き合いに少しだけ苦手意識を持っているなら、難しく考えすぎず、小さな一歩から始めてみませんか?
・いつもより少しだけ明るく挨拶をしてみる。
・おすそ分けをもらったら、次に会った時に「美味しかったです!」と感想を伝えてみる。
・地域のイベントに、少しだけ顔を出してみる。
そんな小さなコミュニケーションの積み重ねが、思いがけない出会いや発見に繋がり、あなたの日常を豊かに彩ってくれるかもしれません。
あなたも、身近なコミュニティの中に、自分だけの【社会的な幸福】を見つけてみませんか?