「早くご飯食べな!」
「もう寝る時間でしょ、いつまで遊んでるの!」
寝る前の慌ただしい時間。
お子さんとのやり取りで、ついこんな言葉をかけてしまい、あとになって自己嫌悪……なんてことはありませんか?
我が家もまさに、そんな毎日に悩んでいました。
寝る前の「絵本タイム」を楽しみたいだけなのに、そこに至るまでが親子ゲンカの連続。
親も子も、なんだか嫌な気持ちで一日を終えることが多かったのです。
しかし、ある「新ルール」を導入したことで、その状況が劇的に変わりました。
今回は、子育ての悩みを「仕組み」で解決し、家族の穏やかな時間という幸福を取り戻した、我が家の実践例をご紹介します。
モヤモヤだらけだった、今までのルール
我が家では、寝る前に娘に絵本を読み聞かせる「絵本タイム」があります。
ルールは、「お風呂」「夜ご飯」「歯磨き」が早ければ、1つにつき1冊の絵本が読めるというもの。
一見すると良さそうですが、これには大きな問題がありました。
それは、ルールがとても曖昧だったことです。
「早い」って、具体的に何時何分のこと?
夜ご飯が「早い」って、食べ終わる時刻? それとも食べている時間の長さ?
親の都合で夕食の準備が遅れたら、全部が後ろ倒しに。
それは親の責任なのに、なぜか子どもの絵本がなくなる……。
その日の気分や親の都合で、読める絵本の冊数が変わってしまう。
子どもは何を頑張れば良いのか分からず、親は「今日は仕方ないか…」とルールを曲げてしまい、結局寝る時間が遅くなる。
そんなモヤモヤした状況が続いていました。
たった2つだけ!単純明快な新ルール
このモヤモヤを解消すべく、私たちは新しいルールを作り、娘と共有しました。
・絵本タイムは、家族全員が寝る準備(お風呂、部屋の片付け、皿洗いなど)を終えたら始まる。
・夜8時半までに始められれば3冊、8時40分までなら2冊、8時50分までなら1冊読める。
新ルールは、驚くほど単純なこの2つだけです。
ポイントは、親の感情や状況でブレることのない「時間」という絶対的な基準を設けたこと。
そして、「家族全員で」協力するというチーム戦にしたことです。
新ルール初日、我が家に起きた奇跡
そして迎えた、新ルール適用の初日。
夕食は、娘の大好きなハンバーグ。
いつもより早く食べ終えた娘は、普段ならここからおもちゃを広げ始めます。
しかし、今日は違いました。
「もう歯磨きしちゃおう!」
なんと、自分から洗面所に向かったのです。
内心では「えー!!!」と驚きの声が上がっていましたが、娘のやる気を削がないように心の内だけにとどめました笑
それでも私と妻は思わず顔を見合わせ、「すごい!」「早い!」と声が揃ってしまいました。
どうやら、昨日図書館で借りてきた新しい絵本を読むのが、よほど楽しみなようです。
娘は時計をチラチラと見ながら、明らかに張り切っていました。
こうなると、お尻を叩かれるのは親の方です。
「パパとママのせいで絵本が読めなくなった!」
なんて言われるわけにはいきません。
いつもなら食後にダラダラしてしまう時間ですが、妻はお風呂へ、私は皿洗いへと、自然と体が動きました。
そこには、予想外の微笑ましい連鎖も生まれました。
娘が歯磨きをしていると、1歳の息子が「自分も!」と言わんばかりにお姉ちゃんの真似をして歯ブラシをくわえ始めたのです。
私が娘の仕上げ磨きをしていると、息子も「僕も!」と寄ってきて、お姉ちゃんの真似をしてゴロンと横になる姿は、何とも言えず愛おしいものでした。
私が皿洗いに戻ると、今度は息子が「抱っこしてー」と甘えてきます。
「これじゃお皿が洗えないよ〜」と困っていると、救世主が現れました。
「こっちだよ!」
娘が、おもちゃを持って息子の気を引いてくれたのです。
こんなこと、今までありませんでした。
しかも、キッチンからリビングへと弟を誘導し、なんと息子用の絵本を読んであげているではありませんか。
「絵本を3冊読みたい」という娘の強い気持ちが、素晴らしいチームプレーを生み出した瞬間でした。
娘の強力なサポートのおかげで家事はあっという間に進み、全員の寝る準備が完了したのは、夜8時25分。いつもより格段に早い時間でした。
「すごいね、娘も協力してくれるし、時間に追われる焦りもなくて、これは良いね。」
妻とそんな話をしていると、当の娘がニコニコしながらやってきました。
「今日は、絵本、何個?」
きっと3冊読めることが分かっているのでしょう。
その顔があまりに可愛いので、「何冊読めると思う?」と少し意地悪な質問を返してしまいました。
「3個!」
指を3本立てて、自信満々に主張する娘。
「そうだね。みんなで頑張ったね。」私も、心からニコニコと答えることができました。
「仕組み」がもたらす【人間関係の幸福】
今までは「9時までに寝かせなきゃ」という焦りから、娘に強く当たってしまうことが頻繁にありました。
怒ってしまう私と、反発したり泣いたりする娘。
寝る前に親子で嫌な気持ちになる、負の連鎖。
それが、この日はありませんでした。
この新ルールがうまくいった理由は、その「単純明快さ」にあるのだと思います。
子どもが自分で考えて動けるようになり、親は「頑張っていたか?」などと感情で判断する必要がなくなりました。
「時間」という客観的なルールが、私たち家族を感情的な対立から救ってくれたのです。
子育ては本当に複雑で、いろいろなことが絡み合って難しくなりがちです。
でも、時には物事をシンプルに捉え、「仕組み化」してしまうことが、突破口になるのだと気付かされました。
そのときの気持ちや状況に左右されず、家族というチームで同じ目標に向かって動く。
その過程で生まれる協力や笑顔、そして穏やかな夜の時間。
私が大切にしたい【人間関係の幸福】なのだと、改めて感じた瞬間でした。
あなたも「仕組み」で幸福をデザインしませんか?
この記事を読んで、もし少しでも共感していただける部分があったなら、ぜひご家庭のルールを一度見直してみてはいかがでしょうか。
・曖昧な言葉(ちゃんと、早くなど)を、具体的な数字(〇時まで、〇個など)に置き換える
まずはこれだけで、驚くほど親の判断基準が明確になり、子どもとの会話が変わるはずです。
そして、もし余力があれば、
・家族みんなで取り組む「チーム戦」にする
・「〜すれば、〜できる」というポジティブな目標を設定する
といった要素も、ぜひ取り入れてみてください。
もしあなたが「私ばっかりガミガミ怒っている…」と自分を責めているなら、ぜひ思い出してください。
悪いのは、あなたでもお子さんでもなく、ただ「ルールや仕組み」の方だったのかもしれない、ということを。
我が家もまだ始まったばかりですが、この小さな「仕組み」がもたらしてくれた幸福を、あなたも体験してみませんか?
この「仕組み化」という考え方、きっと色々なご家庭に応用できるはずです。
もし「うちはこんな工夫でうまくいったよ!」という素敵なアイデアがあれば、ぜひコメントやX(旧Twitter)で教えてください。
みんなで知恵をシェアしながら、それぞれの家庭に合った【人間関係の幸福】を、ゆるく、でも着実に増やしていきましょう!