「明日から仕事か……。」
1年間の育児休業が終わりを迎える夜、多くの人が少しだけ憂鬱な気持ちになるのではないでしょうか。
私も、教員として1年ぶりに職場へ戻る前日、まさに昨日、同じように少しの不安を感じていました。
「ちゃんと仕事、できるかな?」
「職場の人間関係、うまくやっていけるかな?」
考えれば考えるほど、不安の種は尽きませんでした。
しかし、不思議なことに、復帰初日の朝、私の心は驚くほど穏やかだったのです。
そして、今日という一日が、これからの働き方を明るく照らしてくれるような、たくさんの「学び」と「発見」に満ちた一日となったのです。
今日は、不安だらけのはずだった職場復帰を、私にとって最高の初日に変えてくれた「育休中の学び」についてお話しします。
もしあなたが今、環境の変化に不安を感じているなら、何か一つでも持ち帰れるヒントがあるかもしれません。
穏やかな復帰初日を叶えた、3つの小さな工夫
私が狙ってやったわけではないのですが、今日の出来事を振り返ると、心を軽くしてくれた要因が3つありました。
これは誰でも真似しやすい「環境設定」かもしれません。
①夏休み中の復帰(教員限定の裏ワザですが…)
夏休み中で生徒がいない時期だったのは、精神的にかなり大きなアドバンテージでした。
静かな職場で、自分のペースで勘を取り戻すことができました。
教員の方には、ぜひ夏休み中の復帰をおすすめします!
②金曜日からの復帰
「あと1日行けば、またお休みだ!」
この事実は、想像以上に私の心を軽くしてくれました。
フルスロットルで5日間走り抜けるのではなく、まずは1日だけお試しで走ってみる。
この「リハビリ出勤」は、復帰初日を乗り切る活力になります。
③仕事終わりの「ご褒美」
実はその日は、動画配信サービスHuluで、楽しみにしていた作品が配信される日でした。
「保育園から帰ってきたら一緒に見ようね」と娘と約束していたのです。
小さなご褒美ですが、「これのために頑張るぞ!」と思えるものがあると、足取りも自然と軽くなります。
こんな小さな工夫の積み重ねが、穏やかな気持ちで復帰初日を迎えるための土台を作ってくれたように思います。
育休中に学んだことが「お守り」になった瞬間
穏やかに始まった一日でしたが、職場に着けば現実が待っています。
しかし、そこで直面した課題さえも、私にとっては育休中の学びを実践するチャンスになりました。
学び① 小さな目標達成が自信をくれる(家庭菜園&筋トレ から)
この日の私の目標は、たったの2つでした。
○スーツを着て職場に行く
○勤務時間終了まで職場にいる
「え、それだけ?」と思うかもしれません。でも、それでいいんです。
育休中、私は家庭菜園と筋トレを日課にしていました。
どんなに暑い日も、野菜への水やりだけは欠かさなかった。
そのおかげで今はたくさんの野菜を収穫できています。
筋トレも、最初は腹筋1回から始めました。それをコツコツ続けることで、今では少しずつ回数や負荷を増やせています。
この経験が、「大きな成果より、まず一歩」の大切さを教えてくれました。
だから、職場に無事到着した時点で、目標の半分は達成。
「私、えらい!今日も頑張ってる!」という小さな達成感が、心に余裕を与えてくれました。
何かを始めるときは、笑っちゃうくらい低いハードルを設定する。
これは、新しい環境に飛び込むときの、何よりのコツかもしれません。
学び② 自分の力の及ぶ範囲を知る(インデックス投資から)
出勤早々、校長室に呼ばれました。
昨今の教員不足は私の学校も例外ではなく、「時短勤務ではなく、通常勤務に戻せないか」という打診でした。
1年前の私なら、「私がなんとかしなきゃ…!」とプレッシャーを感じ、不安でいっぱいになっていたかもしれません。
でも、私の答えは「申し訳ありませんが、今は難しいです」と丁重にお断りすることでした。
そして不思議なことに、人員が足りないという事実を聞いても、心は揺らぎませんでした。
なぜなら、育休中に始めたインデックス投資が、物事の捉え方を教えてくれていたからです。
私が実践している全世界株式へのインデックス投資は、「世界経済は長い目で見れば成長していくはず」と信じて、コツコツ積み立てるだけのシンプルなもの。
積み立てた後は、日々の株価の動きに一喜一憂しても意味がありません。
世界の株価を私が操るなんて、到底不可能です。
自分にはコントロールできないことに対して、ジタバタしても仕方がない。
この考え方が、すっと心に入ってきたのです。
教員不足という大きな問題は、私一人の力で解決できることではありません。
知り合いの先生を連れてくることもできない。
それなら、今の私にできる範囲で、目の前の仕事に精一杯取り組もう。
そう、自然と割り切ることができました。
学び③「おすそ分け」の精神が組織の人間関係を豊かにする(ご近所付き合いから)
「自分にできることをやろう」と決めた私は、「何かお手伝いできることはありませんか?」と、いろいろな先生に声をかけて回りました。
すぐに「これをお願い!」という仕事はありませんでしたが、私の顔と名前を覚えてもらう、関係づくりの第一歩にはなったはずです。
さらに、今後の予定や組織図を見ながら、自分にできそうな仕事を見つけたので、管理職に提案してみました。
「提案があるんですけど、もし私に他の仕事を任せたいとか別の考えがあってご迷惑なら断ってくださいね?この仕事、もし大変でしたら私に回していただいて大丈夫ですよ。けっこう余裕あると思いますし、私にとっては苦ではない仕事なので。」
私にとっては、ご近所さんに「これ、作りすぎちゃったからどうぞ」と家庭菜園の野菜をおすそ分けするような、なんてことのない感覚でした。
でも、人手不足の職場にとっては、本当にありがたい申し出だったようです。
管理職は、「ちょ、ちょっと相談してくるから待ってて!」と慌てていました。
私はというと、そんな管理職の様子に、提案の手応えを感じていました。
ご近所付き合いの「おすそ分け」って、見返りを期待してやるものではないですよね。「おかえし」があったらもちろん嬉しいけれど、基本的には自分がやりたいから、助けたいからやる。
仕事も同じかもしれない、と思ったのです。
自分の時間や労働力というリソースを、困っている人におすそ分けする。
そうやって、職場の人間関係の中に「信頼貯金」が少しずつ貯まっていったら、きっと職場の人間関係はもっと豊かになる。
これは、私が大切にしたい【人間関係の幸福】や【社会的な幸福】に、間違いなく繋がってくるはずなんです。
点と点が繋がった、最高の復帰初日
家庭菜園、筋トレ、インデックス投資、ご近所付き合い…。
育休中にバラバラにやっていたことが、職場復帰という全く新しい舞台で、私を支える一本の線になりました。
この「点と点が繋がる感覚」は、自分の成長を実感できる、とても気持ちの良いものです。
育休は、キャリアのブランクではなく、ゆとりある時間の中で学び、行動し、人として豊かになるためのかけがえのない時間でした。
今日は、心からそう思えた、大満足の復帰初日でした。
…まあ、こんな大層な気づきがなくても、泣かずに職場に行けただけで、100点満点なんですけどね!笑
もし、あなたがこれから新しい一歩を踏み出すなら、ぜひ育休中やこれまでの暮らしの中にあった「学び」を探してみてください。
○毎日続けていた小さな習慣はありませんか? そこから「継続のコツ」が見つかるかもしれません。
○どうにもならないことで悩んだ経験はありませんか? それは「割り切る力」を教えてくれたかもしれません。
○誰かに親切にした(された)経験はありませんか? それは新しい場所での「関係づくりのヒント」になるかもしれません。
あなたの経験の中に眠っている学びが、きっと不安な心にそっと寄り添い、ときには社会を生き抜くための武器となってくれるはずです。
ゆるく、自分らしく【キャリアの幸福】を積み上げていきましょう!
きっと明日からも楽しい仕事、ひいては豊かな人生が待っていますよ。