「あー、メガネが汚いとテンションが下がるなあ。」
鏡の前で、ついメガネを外してレンズを拭く。
でも、いくら拭いても、レンズはスッキリしない。
それもそのはず。
よく見ると、レンズのコーティングが剥がれてまだら模様になっているのです。
汚れているわけではない。
視界が悪くなっているわけでもない。
それなのに見た目は汚い。
こんな状態のメガネは誰かに見られるのが恥ずかしい。
細かいことが気になる性分なので、このモヤモヤが本当にストレスでした。
「育児休業が明ける前に、なんとかこの状態を解消したい!」
そう思ったのが、今回の行動のきっかけです。
フレームは気に入っているし、まだ使えるから買い替えるつもりはありません。
レンズも交換するのではなく、再コーティングや表面の磨き直しでキレイになれば費用も抑えられるはず、と軽く考えていました。
近所の眼鏡屋さんへ行き、事情を説明しました。
すると、店員さんからは予想外の返事が。
「申し訳ありません。再コーティングや表面の磨き直しはやっていないんです。レンズを交換するしかありませんね。」
思わず大きくなる心臓の音。
「予期せぬ出費になってしまいそうだ…」と、私の頭の中には一瞬で暗雲が立ち込めました。
聞きたくありませんが、恐る恐る「レンズ交換するといくらになりますか?」と尋ねると、「詳しくはすぐにはお答えできませんが、1万円程度かかると思います」とのこと。
「1万円か~。痛いなぁ。」
正直、見え方に問題のないメガネの修理に1万円は想定外。
別の店を検討しようと、その日はすごすごと家に帰りました。
家に帰り、すぐにインターネットで情報収集を開始。
すると、再コーティングや表面処理をしてくれるお店はほとんどなく、少なくとも近所には見当たらないことが判明しました。
やはり、レンズ交換が現実的な選択肢のようです。
そこで私は、視力と家計、つまり【身体的な幸福】と【経済的な幸福】を天秤にかけることになりました。
普段の私なら、迷わず【身体的な幸福】を優先します。
多少の出費があっても、よく見える状態を手に入れたいと思うでしょう。
しかし、今回は復帰までまだ時間があり、メガネの見えづらさも致命的ではありません。この状況なら、時間がかかってもいいので、もっと安く手に入れられる方法があるのではないか?
そう考え、今回は【経済的な幸福】を捨てることなく、最安値を探すことにしました。
おかげで、今日、無事に最安値の眼鏡屋さんを見つけることができました。
ただ、調べてみると最安値でも6,000円からとのこと。
う~む……。
やっぱり高い気がする。
そんなときは私の【経済的な幸福】の心強い味方である妻に相談です。
「最安値でも6,000円だって。やっぱり高いよね?」と渋い顔で相談すると、妻は私の顔をのぞき込み、あっけらかんと言いました。
「え、別に全然わからないよ?」
その瞬間、頭をガツンと殴られたような衝撃が走りました。
そうか、私が気にしていたのは、「他人からよく見られたい」という見栄だけだったんだ……。
妻にとっては、レンズのコーティングよりも、私がそんなことで悩んで時間を無駄にしていることの方がよっぽど問題だったのかもしれません。
もしレンズを交換していたら、私は6,000円を失い、「ああ、痛い出費だったな」という思い出が残っただけでしょう。
しかし、「交換しない」と決めた今、僕の手元には「6,000円というお金」と「見栄から解放された自由な心」、そして「自分の価値観を肯定できた自信」が残りました。
これこそが、僕にとっての【経済的な幸福】であり【人間関係の幸福】なのだと、心から満足できたのでした。
今回のように、日々のちょっとした選択が、私たちの幸福度を大きく左右することがあります。
今回は「余裕のあるうちに行動しておこう」程度の選択から始まりました。
それが【身体的な幸福】と【経済的な幸福】を天秤にかける検討につながり、自分にとっての価値判断を見直す結果になりました。
もしかすると、「メガネを直さないで節約なんてケチくさい」と言う人もいるかもしれません。
でも、それでもいいんです。
私にとってはそれが幸福につながったのですから。
メガネを直すほうが幸福だという人はそうしたらいいのだと思います。
大切なのは「見栄」ではなく、「自分が何を大切に思うか」です。
それに気づくことができたのは、なんてことはない「早めの行動」のおかげです。
もしあなたの身の回りにも、「モヤモヤ」がありませんか?
やろうと思っているけど後回しにしていることはありませんか?
もしあるのならすぐに始めましょう。
「すぐは無理だよ」という人は、「何日の何時からやる」という予定を入れておきましょう。
未来のあなたが、今のあなたに感謝する。
そんな小さな行動を、起こせるのは今日のあなただけですよ。